今回はこんな悩みにお答えしていきます。
SESからの転職でキャリアアップしようと考えているものの、ブラックリスト企業がないか不安を抱えている方も少なくないはず。
そこで今回はSES(客先常駐)のブラックリスト企業の特徴や口コミ、SESのブラックリスト企業の見分け方などについて解説します。
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目次
SESのブラックリスト企業の特徴
一口にSESと言っても、様々な種類があり、得意とする分野や取引先も異なります。
また、SESによってエンジニアに対する接し方や待遇も異なるため、SES企業に入るのであれば優良企業やSESの中でもいわゆる「ホワイト企業」と呼ばれる企業を選ぶことが大切です。
そこで、以下では反対にSESの中でも「ブラックリスト企業」と呼ばれる企業の特徴をご紹介します。
SESのブラックリスト企業の特徴
- 案件単価・還元率が低い
- 人事評価の基準が曖昧
- 研修や教育制度が手薄
- 4次、5次、6次請けの下請け
- 1人で客先常駐させられる
それでは順番に解説していきます。
特徴1. 案件単価・還元率が低い
SESのブラックリスト企業の特徴としてとくにわかりやすいのは、案件の単価が低い、あるいはエンジニアへの還元率が低いケースです。
とはいえ、高還元率を謳っていても、還元率の計算方法に正式な決まりはないため、例えば還元率は高くても、待機期間の間は給与が支払われないなどのケースも考えられます。
営業基盤がしっかりとしており、エンジニアへの扱いも丁寧な企業であれば、案件単価や還元率が極端に低いようなことはありません。
また、福利厚生も充実していることが多いでしょう。
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特徴2. 人事評価の基準が曖昧
SESエンジニアは客先常駐であることが一般的であるため、常駐先でどれだけ成果を出していても、SES側にきちんと評価されにくい傾向があります。
客先からの評価がSES企業にきちんと伝わり、さらにその評価が認められれば良いですが、ブラックリスト企業は評価制度が整えられておらず、曖昧であることが少なくありません。
例えば「単価評価制度」を取り入れている企業であれば、クライアントからの単価を基準に月給や年収が決まり、受注単価や還元率の情報もSESエンジニアに公開されます。
成果物を出しても、スキルが評価されていないと感じた時やだれでも出来る仕事を任せられた時にそこに自分がいる意味が無いのかと思う。また自分の希望が通らなかったときに現場を変えたいと感じる。
口コミ投稿者:yn340526さん / 30歳男性 / 千葉県在住
業界(職種):金融(サーバエンジニア) / 3年間勤務
平均年収:400万円 / 業務内容:金融システムの運用保守
特徴3. 研修や教育制度が手薄
IT業界は慢性的な人手不足であるため、経験の少ないエンジニアや未経験者を採用するSES企業は多く存在します。(参考:経済産業省)
とにかく実務経験を積みたい人とっては良い機会となりますが、ブラックリスト企業の場合、事前に研修や教育制度がきちんと行われないまま下流工程の案件などで客先に常駐させられることもあるのです。
一方、エンジニアのキャリアについてきちんと考えている企業では、定期的にスキルアップのための研修を自社で開催したり、教育制度があらかじめ設けられています。
特徴4. 4次、5次、6次請けの下請け
IT業界はピラミッド型の下請け構造になっている業界です。
1次請けは大手SIerなどの元請け企業、2次請けが中堅SIerや派遣会社であることが多く、3次請け以降はSESとなり、4次、5次、6次請けといった多重構造になっているのです。
下請けになるほど「商流が深い」とされ、下請けになるほど間に入る企業にマージンが入るため収入が低くなり、スキルアップしにくい下流工程の業務が多くなるなどの傾向が見られます。
今のところは特にないが、商流が深いと下っ端感を感じそうという印象がある。実績の評価が不服だったならブラックに感じそう。
口コミ投稿者:くろさん / 29歳男性 / 北海道在住
業界(職種):その他(WEBエンジニア) / 1ヶ月未満勤務
平均年収:480万円 / 業務内容:エンタメ系サービスのリニューアル
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特徴5. 1人で客先常駐させられる
SESが扱う案件では、SES内でチームを組んで客先に常駐するケースもあれば、1人で客先常駐するケースもあります。
1人で客先常駐することが必ずしも良くないことではありませんが、例えばエンジニア経験が浅いにも関わらず、先輩エンジニアの同行もなく1人で客先常駐をさせられる場合はブラックリスト企業の可能性があります。
エンジニア経験が少ない人や未経験の人は入社前に1人でいきなり客先常駐にならないかを確認しておきましょう。
現在の現場は同じ会社からの派遣はないため一人客先常駐になります。派遣元会社への帰属意識は当然なくなります。コミュニケーションが主の業務になるため、寂しいなどは特に感じませんでした。
口コミ投稿者:rust1000さん / 24歳男性 / 神奈川県在住
業界(職種):ソフトウエア・通信(インフラエンジニア) / 1社目に1.5年、2社目に1.5年勤務中
平均年収:340万円 / 業務内容:映像監視チームのオペレーター統制業務
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SESのブラックリスト企業で働いてた人の口コミ・体験談
ここからは、実際にSESのブラック企業にあるような会社で働いていた人の口コミや体験談をご紹介します。
SESのブラックリスト企業で働いてた人の口コミ①単価の半分以上を中抜きされる
ブラックなSESの話。
単価還元型であるが、契約の上位会社にグループ会社があり、所属会社に降りてくる金額を自由に変えれる。
顧客が単価80万発注だとしても、還元率75%だったとしても、間のグループ会社が20万抜いてたら、33万しかもらえない(^^)
単価見えるから安心という常識は通用しません笑
— R@SES営業と兼業社長 (@EngneeRec) May 9, 2023
SESのブラックリスト企業で働いてた人の口コミ②忙しいときは休みがない
ブラックで働いてるのは重々承知の上だしSEなんて仕事の忙しさ理解して貰えないの分かるけどほんっっとに忙しい時休みないのよね…
昨日から今日まで帰ってからの記憶無いくらい寝たしなんならさっき起きた(無理— あまじき。(ツイフィ必) (@AMZK_SMY) June 7, 2023
SESのブラックリスト企業で働いてた人の口コミ③無駄な就業ルールが多い
悪徳ブラックSESの弊社、就業ルール変更で始業・終業時にTeamsで自社の上長宛てに連絡することになったんだけど、それって思いっきりムダじゃね?
客先の打刻管理と自社の勤怠システムもあるし、無断欠勤や遅刻があれば客先からクレームの電話も入るんだから、生産性を低下させるのはやめろよ!— 雪うさぎ (@Snow_Rabbit0212) May 25, 2023
SESのブラックリスト企業で働いてた人の口コミ④他社の社員がリーダーになった
昔いたブラックSES企業で、Bの手口で他社の社員がリーダーにされたことがあった。
ブラックSES企業は、平気でこういう偽装をやる。 https://t.co/vUYIutdM91— (@MelodyOfNight) May 8, 2023
SESのブラックリスト企業で働いてた人の口コミ⑤未経験のプログラミング言語を書かされる
ブラックSESあるある?
学生時代→○○言語「Hallo world! 」できた!そのままフェードアウト。
数年後→○○言語、障害調査。。必死で勉強。(もちろん自費、休日)※職務経歴書には○○言語ができるなんて記載してません。不思議。
— すず (@77778_suzuki) May 15, 2023
ご覧のようにSESのブラックリスト企業で働くと、収入が少なかったり労働時間が多かったりと、ワークライフバランスが大きく崩れることになります。
SESや客先常駐でのキャリアを考えている方は、ブラックを引き当てないためにも注意が必要です。
SESのブラックリスト企業の見分け方
SESエンジニアとして働きたいと考えるのであれば、やはりホワイトな企業で働きたいものです。
以下では、SESのブラックリスト企業を見分けるためのポイントをご紹介します。
SESのブラックリスト企業の見分け方
- 社員の平均年齢が20代
- 事業内容がSESのみ
- エンジニア未経験者ばかり採用している
それでは順番に解説していきます。
見分け方1. 社員の平均年齢が20代
働きやすい会社であれば、長くSESエンジニアとして活躍する人も存在するはずで、社員の年齢層にはばらつきがでるものです。
しかし、社員の平均年齢が20代の企業は社員の定着率が悪いことを意味し、ブラックリスト企業である可能性があります。
これは、若い社員が多いから問題なのではなく、ベテラン社員が存在しないことに問題があります。
見分け方2. 事業内容がSESのみ
SES企業の中には、SES事業のほかに自社開発事業を行っている企業もあります。
自社開発事業を行っているということは、開発費を捻出することができていることを意味し、経営が安定していると考えられます。
一方、SES事業しか行っていない企業は、自社開発を行えるだけの開発費や人員の確保が難しい可能性があります。
見分け方3. エンジニア未経験者ばかり採用している
SESではエンジニア経験の浅い人や未経験者を積極的に採用している企業も多いですが、反対に経験者の採用ができていない企業は注意が必要です。
というのも、エンジニア経験をある程度重ねてくると、ホワイトなSES企業とブラックなSES企業の見分けがつくようになり、後者には経験のあるエンジニアが集まらなくなるためです。
社員数だけで判断するのではなく、経験のあるエンジニアがどれくらいの割合で在籍しているのかも確認しておきましょう。
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SES企業のブラックリストはどこにある?
SES企業への就職を考える際、SES企業のブラックリストがあれば確認しておきたいというのが多くの人の本音ではないしょうか。
結論からいうと、SES企業のブラックリストは存在せず、万が一存在していたとしてもネット上のサイトで見つけることは困難でしょう。
また、ある人にとってはメリットに感じる部分も、別の人にとってはデメリットに感じるといったケースがあるため、ブラックリストへの需要があっても作成しづらい部分があることも事実でしょう。
SESのブラックリスト企業を避けたい人向けの転職エージェント
SESに就職したいものの、ブラックリスト企業を避けたいという人には、自分1人で就活を進めようとせず、転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職エージェントでは、求人の紹介だけではなく、キャリアカウンセリングや応募書類の添削、面接対策、面接の日程調整といったさまざまな就活サポートを無料利用できます。
以下では、さまざまな転職エージェントの中でもSESへの転職を希望する人にとくにおすすめのエージェントをご紹介します。
SESのブラックリスト企業を避けたい人向けの転職エージェント①リクルートエージェント
リクルートエージェントは、業界最大級の求人数を誇る転職エージェントで、保有する非公開求人も20万件以上と業界内でも圧倒的な数を誇っています。(2022年8月時点)
プログラミング職などIT業界に特化した転職エージェントではないものの、幅広い業界の求人を扱っているため、SESに転職すべきかまだはっきりと決めていない人にもおすすめです。
就活のサポートを行うキャリアカウンセラーも各業界に精通しており、実績も豊富です。
SESのブラックリスト企業を避けたい人向けの転職エージェント②Geekly
GeeklyはIT・Web・ゲーム業界を専門とした転職エージェントです。
保有する求人数は非公開求人を含め2万件以上あり、大手企業はもちろん、成長中のベンチャー企業まで幅広い企業の求人を取り扱っています。(2023年6月時点)
専任のキャリアアドバイザーからは、求人紹介のほか、応募書類の添削や面接対策を受けることも可能です。
特に面接対策では、75,000件以上にものぼる過去の面接データをもとに独自の面接対策を行っています。(2022年12月時点)
SESのブラックリスト企業を避けたい人向けの転職エージェント③レバテックキャリア
レバテックキャリアは、転職エージェントの中でもIT業界に特化している点が大きな特徴です。
先端技術や上流工程に関わる求人を多く保有しており、上流工程のIT求人は9,000件以上にものぼります。(2021年10月現在)
より求職者にマッチした求人を紹介しています。
おすすめIT業界・エンジニアに強い転職エージェントおすすめ15選を解説
未経験からITエンジニアへの転職を目指すなら「はじめてのエンジニア」がおすすめ。学歴不問で熱意やポテンシャルを重視したIT転職を実現したい人は必見です。
まとめ:SESのブラックリスト企業の特徴は?見分け方や対処法を解説
今回はSES(客先常駐)のブラック企業の特徴や口コミ、SESのブラックリスト企業の見分け方などについて解説しました。
改めてSESのブラックリスト企業の特徴を確認しておきましょう。
SESのブラックリスト企業の特徴
- 案件単価・還元率が低い
- 人事評価の基準が曖昧
- 研修や教育制度が手薄
- 4次、5次、6次請けの下請け
- 1人で客先常駐させられる
またSESのブラックリスト企業の見分け方は以下の通りです。
SESのブラックリスト企業の見分け方
- 社員の平均年齢が20代
- 事業内容がSESのみ
- エンジニア未経験者ばかり採用している
SES企業や他の企業との比較について更に詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。