PHP Python

PHPとPythonはどっちがおすすめ?【違いや将来性を比較】

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PHPとPythonだったらどっちを使えば良いのかな?両方の特徴や違いを詳しく知りたい!

今回はこんな疑問にお答えしていきます。

エンジニアを目指す人が最初に抱える悩みの1つに「プログラミング言語選び」があります。

プログラミング言語の選択によって、制作物や難易度はもちろん、キャリアパスや年収は大きく変わってきます。そのため言語は慎重に選ぶ必要があります。

そこで今回はプログラミング言語の中でも特に人気のあるPHPとPythonの特徴や違い、向いている人の特徴などについてご紹介します。

【先に結論】PHPとPythonの比較表

PHPPython
ロゴ画像phpのロゴPythonのロゴ
作れるものWebシステム全般
(ブログ、ECサイト、SNS、問い合わせフォーム、予約システム、API連携システム、検索機能など)
Webシステム全般+AIなど
(機械学習を用いたAIの開発、自動データ収集システム、Webサービス、ブロックチェーンシステム)
使用例Twitter・楽天市場・
WordPressを利用したブログ・JTB予約システム・Wikipediaなど
Pepper・YouTube・Dropbox・Instagram・Blenderなど
設計思想スポード重視読みやすさ重視
汎用性普通高い
年収高い非常に高い
求人数非常に多い多い
難易度簡単難しい
将来性高い非常に高い
おすすめの参考書独習PHP 第4版
気づけばプロ並みPHP 改訂版
PHP基礎入門〈PHP8対応〉
Python[完全]入門
Python1年生
スッキリわかるPython入門
学習方法PHPが学べるスクールPythonが学べるスクール

PHPやPythonをプロのエンジニアから教わりたい方にはプログラミングスクールがオススメです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

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更新日:2024年12月1日

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更新日:2024年12月5日

※当記事は社会人向けプログラミングスクールの受講経験、プログラミングスクールの講師経験、プログラミングの独学経験、Webエンジニア・アプリケーションエンジニア・フロントエンドエンジニアとしての勤務経験、ITエンジニアとしての就職活動経験がある現役エンジニアの私が、私の経験・体験を元に執筆・編集・監修をしております。私のエンジニア経歴や私のプログラマー略歴の詳細は記事下部の著者情報をご確認ください。 ※当記事へのご意見等はお問い合せフォームからお寄せください。

PHPとは

まずはPHPの特徴からご紹介します。

PHPとは

PHPとは「Hypertext Preprocessor」の略で、動的なWebコンテンツ作成に必要なプログラミング言語です。

特にサーバーサイドで、動的なWebページ作成が可能なスクリプト言語とも呼ばれています。

また、PHPはHTMLに埋め込めることからWeb制作現場でよく用いられており、組み合わせることで動的なコンテンツの作成が可能です。

比較的コードが読みやすく扱いやすいため、様々な場面に用いられている言語と言えるでしょう。

PHPで作れるもの

PHPで作れるものは、以下の通りです。

PHPで作れるもの

  • ブログ
  • ECサイト
  • SNS
  • 問い合わせフォーム
  • 予約システム
  • API連携システム
  • 検索機能

このように、PHPは様々なサービスやシステムの開発に用いられています。

特にPHPはHTMLを埋め込んで使えることから動的なコンテンツ制作に向いており、入力したコードに合わせてページ表示が可能です。

また、PHPの情報処理はサーバー側で行われており、クライアント側が内容を把握する仕組みです。

例えば、動的なプログラムとクライアント側の内容確認を用いて、ECサイトなどのショッピングカートシステムは制作されています。ユーザーがショッピングカート内に商品を入れると、自動でカゴに入っている個数・購入額の計算が行われるといった具合です。

PHPが使われている具体的なサービス

PHPが使われている具体的なサービスは、以下の通りです。

PHPが使われている具体的なサービス

  • Twitter
  • 楽天市場
  • WordPress(CMSなど)を利用したブログ・Webページ
  • JTB予約システム
  • Wikipedia

上記のように、PHPを用いて制作されているシステム・Webページは多岐に渡ります

例えば、Twitter上のつぶやき投稿はPHPを利用して開発されており、ログイン機能やメッセージなどのやり取りも同じです。

また、PHPのHTMLを組み込める仕組みを利用することで、WordPressなどのCMSによるコンテンツ制作にも応用されています

例えばブログトップページ上部に新着記事が新しい順で表示される仕組みは、PHPの動的スクリプトによって開発されているのです。

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更新日:2024年12月1日

Pythonとは

続いてはPythonの特徴をご紹介します。

Pythonとは

Pythonとは、1990年ごろに登場したオープンソースで運営されているプログラミング言語です。

様々なWebページやアプリ、AI(人工知能)などに用いられており、Pythonを使用することでわかりやすく、実用的なプログラムを組めます。

Pythonは少ないコードでプログラムを書くことができ、様々な開発シーンに利用できる点が特徴です。

Pythonを利用する際は「オフサイドルール初稿」と呼ばれる独自ルールが用いられており、行の頭部分を1マス下げてコードを書きます。

オフサイドルール初稿によって、文の塊を指定でき、他の人が読みやすいコードを自然と書けるのです。

またPythonはWeb開発以外に、AIを使用した機械学習や自動的にデータを抽出・処理するスクレイピングなどにも、用いられるシーンが多いです。

Pythonはライブラリの数が他のプログラミング言語に比べて非常に多く、既存ライブラリを参照することで、スムーズに新たなプログラムを制作できるのも強みの1つです。

Pythonで作れるもの

Pythonで作れるものは、以下の通りです。

Pythonで作れるもの

  • 機械学習を用いたAIの開発
  • スクレイピングによる自動データ収集システム
  • Webサービス・アプリ
  • Androidアプリ
  • フィンテック・ブロックチェーンシステム

かつてPythonは限定的な処理しかできないプログラミング言語でしたが、機能拡張とライブラリの増加によって、様々なシステム・アプリ開発が可能です。

またWebサービスやアプリ開発だけではなく、AI開発やブロックチェーンの基幹技術としても用いられており、将来性は高まっていると言えるでしょう。

Pythonが使われている具体的なサービス

Pythonが使われている具体的なサービスは、以下の通りです。

Pythonが使われている具体的なサービス

  • Pepper(ソフトバンクが制作したロボット)
  • YouTube
  • Dropbox
  • Instagram
  • Blender
Pythonは機械学習を実行できることから、YouTubeやInstagramなど、各種サービスの基幹技術として使われています。

また、クローリングやユーザーの行動記録を抽出することで、 Pythonはシステムにレコメンド機能の搭載も可能です。

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更新日:2024年12月5日

PHPとPythonを徹底比較

PHPとPythonは様々なシーンで利用されているプログラミング言語ですが、それぞれに違いが存在します。

ここでは、複数の項目でPHPとPythonの違いについて徹底比較していきます。

PHPPython
設計思想スポード重視読みやすさ重視
汎用性普通高い
年収高い非常に高い
求人数非常に多い多い
難易度簡単難しい
将来性高い非常に高い

それでは順番に詳しく解説していきます。

1. 設計思想で比較

PHPとPythonでは、設計思想が異なります。

PHPはHTMLを取り込み、素早くWebサービス・アプリを開発することを設計思想としています。

一方、Pythonの設計思想は「コードの読みやすさ」です。

オフサイドルール初稿を用いて、誰が見ても読みやすいコードを作成することが、Pythonの設計思想となります。

そのため読みやすさ重視のPythonと、スピードを重視のPHPとでは設計思想が大きく異なると言えるでしょう。

2. 汎用性で比較

PHPとPythonでは、圧倒的にPythonの方が汎用性の高い言語です。

PHPはWebサービスやアプリの開発に使用されていますが、それ以外では利用できません。

一方、PythonはWebサービス以外にも、AIやデータ分析など様々な分野に活用できます。

つまり、PHPはWeb関連の開発に限定されていますが、Pythonは様々な分野に活用できる言語と言えるでしょう。

3. 年収で比較

続いてはPHPとPythonを年収で比較していきます。

PHPとPythonを年収で比較

基本的な年収は大差ありませんが、Pythonのスキルでデータサイエンティストを目指す場合は年収が増える可能性があります。

とはいえデータサイエンティストは難易度が高く、統計学やアルゴリズム、Python以外のプログラミング言語(R言語やSQLなど)、データの集計・可視化といった高度なスキルを求められます。詳しくは「情報処理推進機構 データサイエンティストのためのスキルチェックリスト」をご覧ください。

4. 求人件数で比較

大手求人サイトの情報を元に求人数を比較してみましょう。(2022年4月時点)

PHPPython
indeedの求人数96,503件[indeedより]53,826件[indeedより]
求人ボックスの求人数46,427件[求人ボックスより]38,446件[求人ボックスより]
dodaの求人数4,403件[dodaより]4,262件[dodaより]
マイナビ転職の求人数3,011件[マイナビ転職より]3,090件[マイナビ転職より]
リクナビNEXTの求人数1,594件[リクナビNEXTより]1,484件[リクナビNEXTより]
Greenの求人数5,098件[Greenより]4,312件[Greenより]

ご覧のようにPHPの圧勝です。

とはいえPythonの求人数も、一般的なプログラミング言語と比べれば圧倒的に多い方です。

エンジニアとしてスムーズに安心して就職/転職したいと考えている方にはPHPがオススメと言えるでしょう。

5. 難易度で比較

PHPとPythonでは、PHPの方が比較的難易度の低いプログラミング言語です。

PHPはソースコードの可読性が高く、言語の仕組みを把握するだけで習得できます。

PHPを用いてWebサービス・アプリに問い合わせフォームやログインページを作成する程度なら、比較的簡単に開発できるでしょう。

一方、Pythonは基礎学習の難易度が低い言語です。

しかし機械学習やブロックチェーンシステムの開発など、専門性の高いプログラムを描く際は難易度が高くなります

開発環境においてはPython以外の言語を習得する必要もあることから、総合的に考えてPythonは難易度の高い言語と言えるでしょう。

6. 将来性で比較

PHPとPythonは、いずれも将来性が高い言語です。

しかし10年・30年単位で考えると、Pythonの方が将来性のある言語となる可能性が高いです。

両者の「日本での検索回数の推移」を比較してみると以下のようになります。(Googleトレンドより)

PHPとPythonの検索数の比較

PHPとPythonの検索数の比較

ご覧のように2017年頃を境に、PythonがPHPの検索数を上回っていることが分かります。

Googleの検索数を指標にして考えると、Pythonの方が将来性が高いと言えるでしょう。

実際Pythonは計算・統計処理できるライブラリが豊富であり、機械学習にも使用が可能です。

幅広い応用が効くことから、将来性の高い言語であることは間違いありません。

PHPの場合は他の言語にも応用が効き、需要が高いWordPressを用いたWebサービス開発においても、求められている技術と言えるでしょう。

ただし、Pythonは今後伸びると言われている、フィンテックやブロックチェーンシステムなどに応用が可能です。

あらゆる分野に対応できる汎用性の高さを考慮すると、PHPよりもPythonの方が将来性のある言語と言えるでしょう。

PHP・Pythonがおすすめの人の特徴

PHPとPythonはいずれも将来性のある言語ですが、習得するべきなのかが異なります。

続いては、PHPとPythonそれぞれがおすすめの人を解説します。

PHPがおすすめの人の特徴

PHPはプログラミング未経験で、Webサービスやアプリケーションの開発に携わりたい場合、おすすめのプログラミング言語です。

PHPはOSに制限がないことから、Windows・Macに関わらず開発を進めることができ、比較的簡単に環境構築ができます。

また、WordPressにPHPが用いられていることから、Webサービス・アプリ開発の現場では案件数が豊富です。

PHPエンジニアの求人数・案件数は非常に多く、学習教材も豊富に揃えられています。

他のエンジニアが公開したノウハウやソースプログラムも豊富に存在し、未経験からでも習得しやすいのもポイントです。

Pythonがおすすめの人の特徴

Pythonは汎用性が高く年収の高いエンジニアを目指している人に、おすすめのプログラミング言語です。

Pythonは機械学習やビッグデータ分析・Webアプリ開発など、非常に汎用性の高い言語です。

書きやすさ・読みやすさを重視しているためコードが読みやすく、未経験からでも比較的簡単に基礎学習を進められます

また、今後注目される分野で用いられていることから、Pythonを身に付けることで高年収を目指せます。

PythonエンジニアはPHPよりも年収が高く、今後も増加傾向になると考えられるため、エンジニアとして高年収を目指すならおすすめの言語です。

PHPとPythonを勉強する時のおすすめの参考書

ここまでの説明で多くの方は「PHPとPythonのどちらを勉強しようか」ある程度定まったことでしょう。

次への一歩に進むため、ここからはPHPとPython、それぞれを勉強する時のおすすめの参考書をご紹介します。

PHPを勉強する時のおすすめの参考書

まずはPHPを勉強する時のおすすめの参考書をご紹介します。

レビュー評価が高い本、第2版や第3版といった複数回印刷されている本、電子化されている本を中心に選ぶのがおすすめです。

おすすめPHPのおすすめ参考書12選をご紹介【レベル別・フレームワーク別で解説】

PHPの本・参考書おすすめ12選をご紹介【レベル別・フレームワーク別で解説】
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更新日:2024年10月23日

Pythonを勉強する時のおすすめの参考書

続いてはPythonを勉強する時のおすすめの参考書をご紹介します。

プログラミング業界では情報の鮮度がかなり重要です。

2022年6月時点でのPythonの最新バージョンは3.10.5ですので、Python3対応の参考書を選ぶようにしましょう。

Pythonの本・参考書おすすめ18選をご紹介【初心者向けの入門書あり】
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更新日:2024年10月23日

まとめ:PHPとPythonはどっちがおすすめ?【違いや将来性を比較】

今回はプログラミング言語の中でも人気のあるPHPとPythonの特徴や違い、向いている人の特徴について解説しました。

改めて両プログラミング言語の比較表を見てみましょう。
PHPPython
ロゴ画像phpのロゴPythonのロゴ
作れるものWebシステム全般
(ブログ、ECサイト、SNS、問い合わせフォーム、予約システム、API連携システム、検索機能など)
Webシステム全般+AIなど
(機械学習を用いたAIの開発、自動データ収集システム、Webサービス、ブロックチェーンシステム)
使用例Twitter・楽天市場・
WordPressを利用したブログ・JTB予約システム・Wikipediaなど
Pepper・YouTube・Dropbox・Instagram・Blenderなど
設計思想スポード重視読みやすさ重視
汎用性普通高い
年収高い非常に高い
求人数非常に多い多い
難易度簡単難しい
将来性高い非常に高い
おすすめの参考書独習PHP 第4版
気づけばプロ並みPHP 改訂版
PHP基礎入門〈PHP8対応〉
Python[完全]入門
Python1年生
スッキリわかるPython入門
学習方法PHPが学べるスクールPythonが学べるスクール

ご覧のようにどちらの言語も長所と短所があります。

そのため自分の価値観や将来像と照らし合わせながら、自分にぴったりなプログラミング言語を選択することが大切です。

またPHPやPythonを新しく勉強したい方には、プログラミングスクールでプロから教わるのがオススメです。

プログラミング言語選びで答えがまとまらない場合は、プログラミングスクールの無料相談などを利用して有識者に相談するのもオススメです。

詳しい情報は以下のおすすめ記事をご覧ください!

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CloudInt編集部

CloudInt編集部

本サイトの運営者・管理人。慶應義塾大学環境情報学部卒。人材系のWeb系メガベンチャー企業に新卒入社。兼業でフリーランスとしてiOSアプリ開発、Web開発、Webメディア運営、SEOコンサルティング等を行う。IT人材系のベンチャー企業でiOSエンジニア、Web系メガベンチャー企業でWebアプリケーションエンジニア、士業のスタートアップ企業でフロントエンドエンジニア、Web系メガベンチャー企業でプロダクトマネージャー兼SEOディレクター、ゲーム系のスタートアップ企業で最高技術責任者(CTO)、学生向けプログラミングスクールで講師の勤務経験あり(インターンを含む)。好きなプログラミング言語はSwiftとPythonとPHPとRubyとJavaScript。侍エンジニア塾元受講生。エンジニアやプログラミングスクール等での私の体験・経験に基づき記事を執筆・編集・監修。

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